【ニュース・アメリカ】FFRDCで雇用されるポスドク研究員、2017年~2019年の間に12%増

 

 
2019年連邦助成研究開発センター(FFRDC) ポスドク調査(FFRDC Postdoc Survey) の結果、全米のFFRDC 42センターのうち、2019年に
ポスドク研究員を雇用していたのは24センターで、合計3,335人が雇用されていたことが明らかとなった。この数は、2012年と比較すると約20%
増に相当する542人増で、2017年からの増加率は12%であった。主な結果は以下の通り。

  • FFRDC 42センターを助成する連邦省庁は13省庁。このうち、エネルギー省が16センター、国防総省が10センターを助成。また、2019人に FFRDC が雇用したポスドク研究員全体の90%以上は、エネルギー省が助成するセンターで雇用。
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  • ポスドク研究員を雇用する FFRDC の管理・運用者は大学(41.9%)が最多で、以下、企業(30.7%)、非営利機関(27.3%)が続く。
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  • 2019年に FFRDC で雇用されていたポスドク研究員の研究分野の94.7%は科学・工学分野で、主要分野は物理・天文学(23.2%)、化学(14.0%)、地球科学・大気科学・海洋科学(7.9%)など。
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  • 2019年に科学分野の研究に取り組んでいたポスドク研究員の人数は2,132人で、2012年(2,108人)から大差はないものの、全体に占める割合は12ポイント低下。逆に、工学分野の研究に取り組むポスドク研究員の割合は、2012年の22%から2019年は31%に増加。さらに、2019年には113人(3.4%)が学際的研究に従事。
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  • 性別で見ると、女性が占める割合は2012年から2019年の間に1.5ポイント増加したものの、全体の約25%のみ。
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  • FFRDCで雇用されるポスドク研究員の57.2%は非移民ビザ保有者。また、米国籍・永住権を保有するポスドク研究員では、2012年から
    2019年の間に黒人・アフリカ系米国人の人数が倍増し、ヒスパニック・ラテン系米国人では41%増ながら、これら2つの人種グループの
    合計が全体に占める割合は5%未満。

 

12月7日


National Center for Science and Engineering Statistics: 
Postdoc Employment at Federally Funded Research and Development Centers Increased 12% between 2017 and 2019


地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 研究
人材育成 研究者の雇用