【ニュース・アメリカ】CDC新ディレクターにメリーランド大学医学部教授のロバート・レッドフィールド氏を指名

 
厚生省(Department of Health and Human Services)のアレックス・アザー(Alex M. Azar II)長官は2018年3月21日、疾病管理予防センター(Centers for Disease Control and Prevention:CDC)の新ディレクターに、メリーランド大学医学部(University of Maryland School of Medicine)教授でヒトウィルス学研究所(Institute for Human Virology)共同創設者のロバート・レッドフィールド氏(Robert R. Redfield)を指名したことを発表した。
 
レッドフィールド氏は、たばこ産業及び医療ケア産業の企業に対する投資が利益相反となる可能性を批判され、就任から僅か6カ月後の2018年1月に辞任したブレンダ・フィッツジェラルド氏(Brenda Fitzgerald)の後任となる。
 
レッドフィールド氏は、ヒトウィルス学研究所において、メリーランド州ボルティモア及びワシントンDC地区の患者6,000人以上とアフリカ及びカリブ諸島在住の患者100万人以上に対してHIV治療を提供してきた。また、同氏は、アザー長官が厚生省総務及び長官代理を務めていた2002年~2006年の間に、国立衛生研究所(National Institutes of Health:NIH)で2つの委員会の諮問委員を務めた経歴を持つ。
 
但し、レッドフィールド氏は、過去にワクチン治療研究におけるデータ歪曲などの嫌疑をかけられたことがあるため、上院衛生・教育・労働・退職金委員会(Senate Committee on Health, Education, Labor and Pensions)ランキングメンバーのパティ・マレイ(Patty Murray)上院議員(ワシントン州選出民主党)は、同氏のCDCディレクター就任に反対している。
 
2018年3月21日
 
The New York Times:AIDS Researcher Robert R. Redfield Named to Lead the C.D.C.

 

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