公立・ランドグラント大学協会(Association of Public & Land-grant Universities:APLU)は2017年12月20日、学生及びコミュニティが直面するニーズと、これらのニーズが大学リーダーに提示する課題と機会に関する研究報告書「仕事・キャリア・人生への準備 ~公立研究大学と価値のある資格~(Ready for Jobs, Careers, and a Lifetime:Public Research Universities and Credentials that Count)」を発表した。
本報告書は、地域の大学・企業・コミュニティ・政策決定者が、雇用市場における需要と大学が提供するプログラムとを調整する方法に関する理解を深めるために、高等教育ステークホルダー間での協力及び調整を強く要請している。
また、大学に対しては、そのミッションを職業教育もしくは広範な生涯教育のどちらかと捉えるのではなく、全ての専攻分野及び職場において必要となる技術専門性を開発するために必要となる、両方の考えを取り入れることを推奨している。
さらに本報告書は、高等教育を通して労働者を育成するプロセスに関する理解を深めることを要請しており、これにより、大学は、
- ①柔軟性ある学習オプションの拡大、
- ②代替資格の開発、
- ③適用学習アプローチの導入、
- ④就労を通して学ぶ機会の拡大、
- ⑤キャリア探索機会を重視したキャリアサービスの導入、
- ⑥データ・分析活用の改善、
- ⑦学生の目標と機会及びキャリアパスのより良い調整を目的とした、教員及び学生アドバイザーへの支援、
などを通じて、学生及びコミュニティに対するより優れた対応が可能となるとしている。
なお、本報告書は、「Ready for Jobs, Careers, and a Lifetime:Public Research Universities and Credentials that Count.」からダウンロード可能。
2017年12月20日
Higher Education Today:Ready for Jobs, Careers, and a Lifetime: Public Research Universities and Credentials that Count.