公立・ランドグラント大学協会（Association of Public and Land－grant Universities：APLU）は2016年9月13日、APLUの「マイノリティ男性STEMイニシアティブ（Minority Male STEM [Science, Technology, Engineering, and Mathematics] Initiative：MMSI）」の下で編成された公立4年制大学4校と近隣のコミュニティカレッジの間のパートナーシップを検証し、同様の提携を他でも応用する手法を検討した報告書「STEM学位取得に向けた経路の多様化～マイノリティ男性と学生の成功を繋ぐ～（Diverse Pathways to STEM Degree Completion：Connecting Minority Males to Student Success）」を発表した。これによると、公立4年制大学とコミュニティカレッジとの提携強化は、マイノリティ男性によるSTEM分野専攻及び同分野での成功において非常に重要であるという。なお、STEM分野で学位を取得する学生のうち、ヒスパニック系学生は10％、アフリカ系学生は9％未満であることが米国教育統計センター（National Center for Education Statistics：NCES）のデータで明らかにされている。本報告書は、マイノリティ男子学生によるSTEM分野での成功を強化するためには、STEM分野専攻の在学マイノリティ男子学生を支援するだけでなく、学生募集を改善する必要があることを提言している。同報告書によると、マイノリティ男子学生がSTEM分野において成功する機会を向上させるために、プログラム上不可欠な要素は以下の通り。
- 4年制大学に編入したマイノリティ男子学生を特定し、STEM学位取得まで支援。
- 大学の学長・総長などといった上級レベルのリーダーが、目に見える形で関与。
- 中退しないように学生を奨励し、卒業後の就職へと導く学生支援コミュニティの存在が、学生の成功に大きく影響することを認識。
- 奨学金・研究費・会議出席交通費などを通して学生を経済的に援助。
なお、本報告書は、以下よりダウンロード可能。
Association of Public and Land－grant Universities：Diverse Pathways to STEM Degree Completion: Connecting Minority Males to Student Success［PDF：1.53MB］
Association of Public and Land－grant Universities：New APLU Report Details Strategies to Boost STEM Degree Completion Among Minority Males
