【ニュース・アメリカ】APクラスを少なくとも1科目受講した2016年の公立高校卒業者、受講者数・AP試験合格率ともに前年を上回る

カレッジボード(College Board)は2017年2月21日、成績優秀な高校生を対象とした授業「アドバンスト・プレースメント(Advanced Placement:AP)」に関する報告書「APプログラムの結果~2016年卒業生~(The AP Program Results:Class of 2016)」を発表した。これによると、2016年の高校卒業者は、APクラスの受講者数及び合格率ともに前年卒業者を上回ったことが明らかにされた。また、公立高校でAPクラスを少なくとも1クラス受講した生徒の数は、2006年卒業者の64万5,000人から2016年には110万人にほぼ倍増していることが明らかにされた。さらには、APクラスを受講し、試験結果が少なくとも1科目で評定3以上成績であった生徒の割合は、2006年卒業者の14.3%から2016年卒業者は21.9%に7.6ポイント増加していることが明らかになった。その他の主な結果は以下の通り。

  • 2016年高校卒業者でAP試験評定3以上の生徒の割合が高かった州の上位3位は、マサチューセッツ州(31.0%)、メリーランド州(30.4%)、コネティカット州(30.1%)。
  • 2016年秋学期から新たに開講したAPコンピュータ科学原理(AP Computer Science Principles:AP CSP)の授業は、2016~2017学年度に2,500校超の高校で開講され、開講初年度では過去最高。
  • 低所得層家庭の生徒を対象としたAP試験費減額のための財源は、「全生徒成功法(Every Student Succeeds Act:ESSA)」の施行によりAP試験料プログラム(AP Test Fee Program)を通しての資金拠出ができなくなったため、州政府及び学区による先を見越した対応が必要。

お、本報告書には、以下よりアクセス可能。
College Board:The AP Program Results:Class of 2016

 

College Board:States Propel Students to Success in Advanced Placement

地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 教育
統計、データ 統計・データ