大学進学標準試験を運営するAmerican College Testing(ACT)は、高校生による大学との二重登録推進を目的としたイニシアティブを立ち上げると共に、政策報告書「高校生の教育成果向上のための二重登録利用(Using Dual Enrollment to Improve the Educational Outcomes for High School Students)」(PDF)を発表した。米国では、「落ちこぼれ防止法(No Child Left Behind)」に代わって新たに成立した「全生徒成功法(Every Student Succeeds Act:ESSA)」の下で、二重登録プログラムに投入される連邦資金が増額することが見込まれているが、ACTが今回発表したイニシアティブは、高校在学中に二重登録プログラムを活用して大学単位を取得し、学士号取得を含む大学における学生の成功を促進することを目的としたもので、政策立案者や教育リーダーに対する支援を行うとしている。また、ACTは同時に発表した報告書において、イニシアティブ成功のために、
①二重登録コースの持続可能性と設置を目的とした資金確保メカニズムの開発
②二重登録コースにおける質の高い指導の確保
③二重登録コースを履修する生徒に対する更なる支援提供
④アクセスしやすさ向上を目的としたオンライン・リソースの活用
を提案している。