人工知能国家安全保障委員会(National Security Commission on Artificial Intelligence)が連邦議会からの指示の下で作成した、国家安全保障・国防目的での人工知能(AI)開発を促進するための手段に関する研究の中間報告書が、11月4日に公開された。
本委員会委員長で元アルファベット(Alphabet)社CEOのエリック・シュミッツ(Eric Schmidt)氏は、米国がどのようにAIを導入するかは、米国経済の健全性及び世界における地位に大きな影響を及ぼすとし、適切に対応する必要があるとコメントした。
本報告書は、AIにおける米国の優位性を維持するために必要な、
- 研究開発への投資
- 国家安全保障ミッションへの技術応用
- AI関連の才能を持つ人材の訓練・採用
- 米国の技術優位性の維持とそれを基盤とした構築
- AI関連問題に関する国際協力の主導
という5つの基本的取り組みを特定している。また、同委員会副委員長で、オバマ政権下で国防長官代理を務めたロバート・ワーク(Robert O. Work)氏は、中間報告書の公開により、同委員会の最初の分析フェーズが終了したとした。
同報告書で挙げられた5つの原則は、今後、同委員会が最終報告書を取りまとめる次のフェーズに進むにあたっての指針になるとした。最終報告書は、2021年3月に発表予定である。
なお、中間報告書は、こちらからダウンロード可能。
National Defense: BREAKING: National Security Commission on AI Releases Interim Report