私立教養大学16校が参加するコンソーシアムの南部大学協会（Associated Colleges of the South：ACS）は、学内コスト引き下げのための取り組みの一環として、これらの大学16校が共同で、全米で業務を展開するステップトウ・アンド・ジョンソン法律事務所（Steptoe＆Johnson PLLC）との間で司法サービス契約を締結したことを明らかにした。

ACSに所属する大学は、州法関連事項及び州政府との手続等に関しては、これまで通りに学内弁護士チーム及び地元の法律事務所を利用した対応を行うが、ステップトウ・アンド・ジョンソン法律事務所は、これらの大学が法律上の問題を回避するための助言や、連邦規則への準拠、学問の自由、国内外の学生の入学手続、非営利管理などといった問題に関するプロジェクトベースでの低価格司法サービスを提供することになる。
大学間でのサービス共有は一般的には困難で、州立大学システムの一部である公立大学や、地理的に近接した一部の私立大学の間で行われる事例が大半である。今回のACS所属大学とステップトウ・アンド・ジョンソン法律事務所との間での契約は非常に異例なもので、16校の異なるニーズを充足するための調整が行われたとしている。なお、高等教育関連弁護士らは、同契約に関し、うまく機能する可能性があるとしつつ、ACS所属大学が、個々の大学で発生した事例から学んだ教訓を、どの程度他の大学と共有するかが、グループ全体として受ける利益を左右するとの見解を表明している。

2017年8月31日

Inside Higher ED：16 Colleges, 1 Law Firm