米国大学教授協会(American Association of University Professors:AAUP)の危機管理委員会(Committee on Contingency)は、
8月11日に声明を発表し、新型コロナウイルス感染症が大流行する中での専門性と経験を備えた非常勤教員の排除は、短期的には学生の学習環境を、
長期的には高等教育機関を弱体化させると主張した。
また、大学に対して、非常勤教員・職員・被雇用大学院生によるパンデミック中の病欠を有給扱いとし、必要に応じて失業手当が
無条件で受けられるようにすることを提案している。さらに、2020年秋学期に優れたオンライン教育を提供することにより、学生の満足度と
維持率を高めることは可能としながら、そのためには、非常勤を含む全教員を対象とした研修が必要とした。
この他、テニュアトラック教員に対してテニュア資格取得に必要な勤続年数について柔軟に対応しているのと同様に、非常勤教員に対しても再雇用・
昇格に必要な手続きにおいて柔軟に対応すべきと主張した。
なお、AAUP発表の声明は、こちらから閲覧可能。
8月12日
Inside Higher ED: Not Expendable