米国大学協会（Association of American Colleges and Universities：AAC&U）は2018年1月25日、ワシントンDCで開催された年次総会において、2018年～2022年の5年間の戦略計画「我々の目指すところ　～統合・研究・卓越性による学生の成績向上～（We ASPIRE: Advancing Student Performance through Integration, Research, and Excellence）」を発表した。
 
本戦略計画は、一般からの高等教育に対する不信感と否定的認識が増大する中にあって、民主主義のための教育という高等教育の公民としてのミッションを復活させ、自由主義的教育の価値の実証・促進に対するコミットメントを再確認するものである。
 
また、AAC&U会長のリン・パスケレラ氏（Lynn Pasquerella）は、年次総会の参加者2,000人超に対して「高等教育はアメリカンドリームを取り戻せるか？（Can Higher Education Recapture the Elusive American Dream?）」というテーマでの講演を行い、同協会の広範なミッション及び目標を概説した。
 
その中でパスケレラ氏は、同戦略計画に示されているAAC&Uが今後5年間で取り組む戦略目標である、

1. ①学士課程教育の質の向上を目的とした、教員が関与する証拠に基づいた持続可能なモデル及び戦略の支持、
2. ②学術的卓越性と社会的正義に対する高等教育全体における公平性の促進、
3. ③仕事・人生・世界的公民権・民主主義に対する自由主義的教育の価値の明確化及び実証において、大学・コミュニティを主導、
4. ④自由主義的教育の基本的側面として発見・イノベーションを強調する高等教育改革の促進、

の4点について説明した。
 
なお、本報告書は、「2018–22 Strategic Plan」（PDF:4.70MB）からダウンロード可能。
 

2018年1月25日
 
Association of American Colleges and Universities：AAC&U Announces Five-Year Strategic Plan to Reclaim Higher Education’s Civic Mission of Educating for Democracy