米国大学協会（Association of American Colleges and Universities：AAC&U）は2017年12月20日、高等教育機関が、学生の更なる成功と、学習の質及び平等性の確保を目的とした学習成果の証拠の活用を可能とする「バリュー研究所（VALUE Institute）」の設立を支援するために、ルミナ財団（Lumina Foundation）から助成金172万5,000ドルを受給した。
 
本助成は、全ての専攻分野・学生・雇用主にとって重要な幅広い能力に関し、学生による学習の評価及び改善のためのシステムレベルでのアプローチの開発を支援するもので、特に、バリュー研究所が自立機関となることを目指し、設立後最初の3年間に亘り、運営・開発を支援することになる。
 
バリュー研究所は、高等教育全体での学習者によって実証される習熟度を反映した「リープ必須学習成果（LEAP Essential Learning Outcomes）」及び「学位資格プロファイル（Degree Qualifications Profile：DQP）」枠組み全体に関し、全米における学習の現状を提示するものとなる。
 
また、多様な高等教育の状況を超えた全米支援を提供するために、AAC&Uは、インディアナ大学高等教育研究センター（Indiana Center for Postsecondary Research：IU CPR）と提携し、米国における高校卒業後の学習に関する直接・間接的証拠の総合的リソースを構築する。
 
同研究所は、AAC&UとIU CPRが維持管理を行い、参加研究機関が収集した学生の成果をデジタル・リポジトリにアップロードして、これらの成果をバリュー研究所認定の専門採点者が採点するが、これらのデータ及び報告は、全米におけるベンチマーク、能力構築、有効な教育、専門性開発、政策策定、及び、質に関する外部認証などといった、学生の成果を改善する幅広い活動を支援するための証拠を提供することになる。
 
なお、バリュー研究所に関する詳細は、「The VALUE Institute」で閲覧可能。
 

2017年12月20日
 
Association of American Colleges and Universities：AAC&U Receives $1.7M Grant from Lumina Foundation to Support the Launch of the VALUE Institute