米国カレッジ・大学協会(Association of American Colleges&Universities:AAC&U)は2017年2月23日、学生の学習に関する直接的証拠を検証するために全米で実施されたプロジェクト「学士課程教育における学習の有効な評価(Valid Assessment of Learning in Undergraduate Education:VALUE)」イニシアティブにおいて、最初の2年間に収集されたデータに基づく報告書「しっかりとした土台(On Solid Ground)」を発表した。本報告書は、学士課程の学生の成績を標準試験に頼ることなく評価することは可能であることを提示している。主な結果は以下の通り。
- 学生の成績で最も優れていたのは「筆記による伝達」で、過去数十年間に亘り、大学が作文の上達に力を入れてきたことの成果と考えられるが、様々な内容及びジャンルにおける意見書の支援において、成果に関する証拠を有効に利用することは困難。
- 「批判的思考」に関しては、問題の説明及び問題に関連する証拠の提示においては強みを実証しているが、結論を出すことや研究した問題の理解及びその重要性の説明は困難。
- 「数量的能力」においては、計算及び解釈では強みを実証しているが、仮定及び知識の応用の成績は低い。
なお、本報告書は、以下よりダウンロード可能。
Association of American Colleges&Universities:ON SOLID GROUND/VALUE REPORT2017[PDF:4.20MB]
Association of American Colleges&Universities:Not the Usual Standardized Test:VALUE Approach Shows It’s Possible to Meaningfully Measure Student Learning for Outcomes that Matter in Work and Life