米国科学振興協会（American Association for the Advancement of Science：AAAS）上級顧問のシャーリー・マルコム（Shirley Malcom）氏は2019年2月15日、ワシントンDCで開催されたAAAS年次総会のパネルセッションにおいて、「科学・技術・工学・数学・医学分野における性的嫌がらせに対する学会コンソーシアム（Societies Consortium on Sexual Harassment in STEMM）」の立ち上げを発表した。
 
これは、STEMM（science, technology, engineering, mathematics and medicine）分野における性的嫌がらせ及び性別に基づく嫌がらせの予防・対応の推進を目指すもので、コンソーシアム参加学会・専門団体に対し、性的嫌がらせに関する研究結果やエビデンスに基づくリソース及びガイダンスの提供を実施する。同コンソーシアムは、AAAS、米国医科大学協会（Association of American Medical Colleges：AAMC）、及び、米国地球物理学連合（American Geophysical Union：AGU）が中心となって設立し、創立にあたってのメンバー機関・学会は53組織である。
 
これら3設立機関に加え、コンソーシアム執行委員会メンバーには、米国化学学会（American Chemical Society）、米国教育研究協会（American Educational Research Association）、米国心理学協会（American Psychological Association）、米国物理学会（American Physical Society）、米国細胞生物学会（American Society for Cell Biology）、米国昆虫学会（Entomological Society of America）、及び、電気電子技術者協会（Institute of Electrical and Electronics Engineers：IEEE）、が含まれる。
 
なお、参加メンバー機関・学会53組織のリストは、『Leading science, education, and medical organizations announce new initiative： Societies Consortium on Sexual Harassment in STEMM』から閲覧可能。
 

2019年2月15日
 
American Association for the Advancement of Science：AAAS Joins with 52 Organizations to Launch Societies Consortium on Sexual Harassment in STEMM