【ニュース・アメリカ】2023年度大統領予算案、NSF予算105億ドルを要求

 
米国科学財団(NSF)セスラマン・パンチャナタン長官は3月28日、大統領府による2023年度大統領予算案発表を受けて声明を発表した。バイデン大統領は、大統領予算案でNSF予算として105億ドルを要求しており、一般教書演説でも言及した、より良い米国の構築、赤字削減、家族による経済負担の軽減、社会全体における経済成長という大統領の構想を反映したものとなっている。パンチャナタン長官は、NSF予算案に関し、米国の科学・イノベーション・人材に対する重要な投資であるとし、あらゆる科学工学分野における基礎研究への投資に加え、以下を重点項目として挙げた。

  • 気候変動・クリーンエネルギー分野における研究開発の促進:気候科学・クリーンエネルギー関連研究予算として15億ドル。
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  • 科学工学分野における公平性の振興:マイノリティグループによる科学工学分野への参画支援プログラム予算として3億9,300万ドル。また、それに加えて、「競争研究を刺激する確立されたプログラム(EPSCoR)」指定地域(過去のNSF助成受給額が他と比較して少ない地域)の支援に2億4,700万ドル。
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  • 新興技術分野における技術開発の促進:新設された「技術・イノベーション・パートナーシップ局」予算として8億8,000万ドルを要求。また、先進製造・先進無線・人工知能・バイオ技術・マイクロエレクトロニクス・半導体・量子情報科学などの優先分野に重点を置いた新興産業における投資支援に21億ドル。
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  • 研究インフラ・設備の継続的構築・調達:主要NSF研究施設建設に1億8,700万ドル。
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  • NSF 運営及び助成管理の支援:研究科学・セキュリティ枠組みを含むミッション遂行に必要なサービス支援に4億7,300万ドル。

なお、2023年度NSF予算要求は、こちら からダウンロード可能。

 
3月28日


National Science Foundation: Statement by NSF Director Sethuraman Panchanathan on the President’s Fiscal Year 2023 budget


地域 北米
アメリカ
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