【ニュース・アメリカ】2022年春学期開始直前の大学生、半数以上が新型コロナウイルスによるストレス・不安レベルが過去最高

 
高等教育セクターに重点を置いた遠隔医療ケア提供企業の タイムリー MD 社は1月12日、2022年春学期開始直前に全米の大学生約1,700人を対象に実施した調査結果を発表し、大学生の半数以上が、新型コロナウイルスによりストレス・不安レベルがかつてないほど高まり、全体の88%は、大学キャンパスでは精神衛生が危機状態にあると回答したことを明らかにした。また、回答者の約3分の1は、2021年11月の感謝祭休暇後に新型コロナウイルス感染症検査で陽性と診断されたことが判明した。主な結果は以下の通り。

  • 全体の約70%は、パンデミックによる精神的苦痛・不安症を経験と回答し、半数以上は1年前と比較してストレス・不安レベルが高いと回答。
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  • 女子学生の76%とノンバイナリー学生の81%は、パンデミックがストレス・不安の原因と回答したのに対し、男子学生では55%。また、1年前と比較してストレス・不安レベルが高いと回答したのは、女子学生の77%、ノンバイナリー学生の70%に対し、男子学生では66%。
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  • パンデミック開始から約2年が経過した今、新型コロナウイルス感染症に対する懸念が高くなったと回答した学生は全体の51%で、39%は懸念が低くなった、10%は懸念したことがないと回答。
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  • パンデミック開始以来、新型コロナウイルス感染症検査で陽性と診断されたことのある学生は全体の42%で、そのうちの65%は感謝祭休暇後の6週間で陽性と診断されたと回答。
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  • 回答者の76%は、在籍大学がワクチン追加接種を義務付けているとし、これらの大学に在籍する回答者の64%は既に追加接種済もしくは接種予定。また、22%は、追加接種を受けた理由は大学が義務付けているためと回答。さらに、6%が虚偽のワクチンカードを提出したことを認め、5%は接種免除を要請。
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  • 27%の学生の在籍大学では春学期開始時はオンライン講義を開講。これらの大学に在籍する回答者の58%は大学執行部による決定に同意しているのに対し、24%は反対。また、18%は、学生に対面式・オンライン受講の選択権が与えられるべきと回答。
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  • 在籍大学がパンデミック中に学生支援に必要な全てのリソースを提供したと回答した学生は全体の20%未満。また、48%は、オンライン医療・精神衛生サービスの提供拡大が学生支援における最善策と回答。さらに、約64%は、春学期中のストレス管理のために、友人・家族・専門家からの精神的支援を受ける予定。

 
1月12日


TimelyMD: College Students More Concerned About COVID-19 Than Ever, New Survey by TimelyMD Finds


地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 教育
統計、データ 統計・データ