【ニュース・アメリカ】2021-2022学年度に向けたFAFSA提出状況、新入生では前年の9.7%減

 
非営利機関の米国大学達成ネットワーク(NCAN)は、大学在籍学生による次学年度の連邦学資援助免除申請(FAFSA)の更新状況を2020-2021
学年度と2021-2022学年度で比較・分析した結果を発表した。

 
これによると、2020年12月末時点では、2021-2022学年度に向けた全般的 FAFSA 更新状況は、2020-2021学年度に向けた更新状況を約9%上回る
ことが明らかになった。

 
NCAN データ・評価ディレクターのビル・デバーン氏は、これは健全な状況としながら、人口統計学的グループ別の内訳が現時点では入手できない
ことが問題と指摘し、収入もしくは低所得層学生向け連邦奨学金「ペルグラント」受給資格に基づくデータが入手可能になった後に改めて評価する
必要があるとした。

 
現時点で入手可能なデータからは、アラスカ州・ジョージア州・ネバダ州・ニューヨーク州などでは平均よりも更新率が高く、イリノイ州・
カンザス州・ケンタッキー州・バーモント州などでは更新率が低いことが判明している。

 
一方、初めて FAFSA を提出する学生に関しては、2021年1月29日時点で、2021年春の高校卒業予定者の約36%に相当する約137万5,000人が
FAFSA 提出を終了しているが、1年前と比較すると約14万8,000人(9.7%)減という。

 
特に、低所得層家庭の多い高校や、非白人生徒が占める割合の高い高校では、そうでない高校と比較すると生徒が FAFSA を提出していない確率は
約3倍となっている。

 
デバーン氏は、 FAFSA 提出者減少の原因は、新型コロナウイルス感染症パンデミックによって多数の高校がリモート学習を主としており、グループとして
FAFSA 手続きをとることができない
ためとしている。

 
2月11日


Inside Higher ED: Aid Application Data Portend Dip in Low-Income, Minority Students


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