米国大学書店協会(NACS)は、同協会の研究部門であるオンキャンパス・リサーチが実施した年次調査「大学教員ウォッチ」の最新結果を発表した。これによると、2021年に自身が教える講座で電子教材を使用した教員は全体の54%で、2020年の62%から低下した。また、学習管理システムでデジタルコンテンツを利用した教員は64%で、2020年の84%から低下した。さらに、デジタルコンテンツの使用に関して「抵抗がない」「全く抵抗がない」と回答した大学教員は46%で、2020年の60%から低下した。その他の主な結果は以下の通り。
- 大学教員がデジタルコンテンツを使用しない主な理由は、既に使用している非デジタル教材に満足(47%)、担当する講座にデジタルコンテンツは不向き(34%)、デジタルコンテンツを使用したくない(28%)、デジタルコンテンツは高価(23%)、コンテンツの質の問題(18%)など。
- 大学教員の82%は、パンデミック前に使用したことのない新技術を2021年に使用したと回答。また、97%は、今後も何らかの技術利用を継続する計画と回答。使用した主な技術は、動画・文字によるチャット(73%)、レクチャー録画・文字起こし技術(50%)など。
- 大半の回答者は、大学教員が新しい教育技術を学ぶにあたり、所属大学が2021年に提供した支援は2020年と比較して向上と認識。
3月28日
Campus Technology: Faculty Usage of Digital Course Materials Falls Back to Pre-Pandemic Levels
地域 | 北米 |
国 | アメリカ |
取組レベル | 大学等研究機関レベルでの取組 |
大学・研究機関の基本的役割 | 教育 |
人材育成 | 教員の養成・確保 |