【ニュース・アメリカ】2020年夏学期、黒人学生、コミュニティカレッジ、営利大学、男子学生の在籍者数が前年から大幅に減少

 
米国学生情報研究センターは9月1日、2020年夏学期の米国大学在籍者数に関する最新報告書を発表した。これによると、全般的には、学士課程
在籍者数は前年同期と比較して0.9%減とほぼ横ばいである一方、大学院在籍者数は同3.8%増で、在籍者総数は前年同期比0.2%増であった。

 
 しかし、準学士号課程在籍者数は同5%減である他、短期プログラム・オンライン資格に対する関心が高まり、学位以外の資格取得希望者の増加
が見込まれたことから在籍者数増加が予想されていた修了証取得プログラムは、同11.7%減と大幅に減少した。また、黒人学生数の減少が顕著で、
コミュニティカレッジで前年同期比10.5%減、営利大学6.8%減、非営利私立大学5.2%減、公立4年制大学2.7%となっており、人種間格差が懸念
されている。但し、黒人大学院在籍者数は3.2%増で、ラテン系学生は、コミュニティカレッジで2.6%減となった以外は増加している。

 
その他の主な結果は以下の通り。

  • 2020年夏学期の白人大学生在籍者数は、全体で前年同期比4%減、コミュニティカレッジで8%減。一方、大学院では3.7%増。
    アジア系学生は全般的に増加し、特に4年制公立大学在籍者数が11.9%増。
  • 性別で見ると、男子学生は、学士課程全般において前年同期比5.2%減で、特に公立2年制大学で13.6%減。
    一方、女子学生は、全体で1%減未満。
  • 大学種別では、4年制公立大学では前年同期比2.8%増、4年制非営利私立大学では同4%増であったのに対し、コミュニティカレッジ
    は5.6%減で、4年制営利大学は7%減。また、4年制大学であっても、遠隔地に所在する大学に限定すると、公立大学が前年同期比8.1%
    減で、非営利私立大学が同4.9%減。

 
9月1日
 
なお、本報告書は、こちらからダウンロード可能。
 


Inside Higher ED: ‘Precursor for the Fall’

地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 教育
人材育成 学生の多様性