【ニュース・アメリカ】2020年の博士号取得者数、前年から微減の5万5,283人

 
米国科学財団(NSF)傘下の米国科学工学統計センター(NCSES) は、年次調査「博士号取得状況調査」2020年版の結果を発表した。これによると、あらゆる専攻分野の博士号取得者数は合計5万5,283人で、前学年度の5万5,614人から僅かに減少した。博士号取得者数が減少したのは、2017年以来となる。今回調査対象となった2019-2020学年度は、新型コロナウイルス感染症パンデミックの影響を後半に受けており、博士号取得者数の微減にも影響を及ぼしたものと見られるが、影響の程度は不明である。NSF は、2021年版調査では、パンデミックに関する具体的質問も含める予定としている。
主な結果は以下の通り。

  • 科学工学分野での博士号取得者数は、1980年~2020年の間に2倍以上に増加。一方、2020年の非科学工学分野博士号取得者数は、1980年の同分野博士号取得者数を下回る。
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  • 科学工学分野博士号取得者が博士号取得者全体に占める割合は、1980年の58%から2020年には77%に増加。
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  • 2020年に博士号を取得した米国市民権・永住権保有者数は3万4,492人で、前年の3万5,232人から減少。一方、学生ビザ保有者数は1万8,482人で、前年の1万8,324人から微増。
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  • 2020年に博士号を取得した留学生の53%は中国・インド・韓国出身者。
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  • 2020年に博士号を取得した米国市民権・永住権保有者数をいわゆる「人種」別に見ると、ヒスパニック系及び混血学生を除く全ての「人種」において減少。

なお、本報告書は、こちら から閲覧可能。

 
12月3日


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アメリカ
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