米国科学財団(NSF) が毎年実施する「博士号取得状況調査(SED)」の最新データから、2020年に経済学博士号を取得した1,216人に関し、
以下のことが明らかにされた。
- 男女比は約2対1
- 一時滞在ビザを保有する留学生が全体の60%
- 米国籍・永住権を保有する博士号取得者493人のうち、黒人は全体の約5%に相当する24人
主な結果は以下の通り。
- 2020年に経済学博士号を取得した1,216人のうち、男子学生は797人(66%)で女子学生は419人(34%)。他の専攻分野での博士号取得者のうち、女子学生の占める割合は、物理学21%、コンピュータ・情報科学21%、数学・統計学29%、政治科学39%、化学39%、経営学42%、社会学59%、心理学72%など。
- 2020年に経済学博士号を取得した米国籍・永住権保有者の民族別内訳は、白人71.8%、アジア系12.6%、ヒスパニック系6.7%、黒人4.9%、その他4.1%。但し、経済学博士号を取得した黒人学生数は、2013年~2017年は年間平均16人であったものが、2018年~2020年は同25人に増加。
- 2020年に経済学博士号を取得した1,216人のうち、学位取得時に既婚者であった学生は男女ともに約半数。また、学位取得時の平均年齢は男女ともに31歳。
- 大学院進学後、経済博士号取得までに要した期間は、5年以下が約12%、5~10年が68%、10年以上が20%。平均年数は7.5年であるが、男子学生は女子学生よりも数カ月短い期間で学位を取得。
- 2020年に経済学博士号を取得した学生全体の約80%は、大学院の学費を支払うために学資ローンを利用せず。また、学資ローン利用者の半数は、ローン利用額が2万ドル未満。
12月28日
The Brookings Institution: Who earned PhDs in economics in 2020?
地域 | 北米 |
国 | アメリカ |
取組レベル | 大学等研究機関レベルでの取組 |
大学・研究機関の基本的役割 | 研究 |
人材育成 | 研究人材の多様性 |
統計、データ | 統計・データ |