【ニュース・アメリカ】2019-2020学年度の大学1年生の大多数、パンデミックに伴うオンライン講座への移行に対してネガティブな感情

 
非営利機関の ACT は8月24日、報告書「パンデミック中の大学1年生によるオンライン学習経験」を発表した。本報告書は、2019-2020学年度の大学1年生を対象に実施した調査結果に基づくもので、これによると、新型コロナウイルス感染症パンデミックによってオンライン学習を行った期間に、①全体の約67%の学生は学業面での問題を経験、②約33%の学生はコンピュータの不具合の問題を経験、③21%の学生はインターネットアクセスが不確実もしくはアクセスなし、と回答したという。

 
また、回答者の98%は、パンデミックに伴うオンライン講座への移行をネガティブに捉えていた。この他、回答者の大半は、パンデミック前に大学講座をオンラインで受講した経験がなかったことや、オンライン講座受講が翌年の学業に悪影響を及ぼすと懸念していたことなども判明した。これらの調査結果を受けて、本報告書は2021年秋学期新入生に対する支援とオンライン講座を改善するために、大学に対して以下を提案している。

  • 技術・インターネットへのアクセスを平等化
  • 学習資料の格差に対応
  • オンライン学習準備プログラム受講を推奨
  • 学生支援を向上
  • 教員の専門性開発を支援

なお、本報告書は、こちら からダウンロード可能。

 
2021年8月24日


ACT:  First-Year College Students Report Academic Challenges From Online Learning During the Pandemic


地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 質の保証、教育