全米大学書店協会(NACS)は2月23日、大学教員が使用する教材に関する報告書「教員調査:教材に対する姿勢と行動」を発表した。
本報告書は、米国及びカナダの2年制・4年制公立・私立大学17校の教員968人を対象に、2020年10月~11月に実施した調査への回答に基づいて
作成されたものである。
これによると、2019-2020学年度は、オンライン教材・学習管理システムを使用する教員数が紙媒体の教材を使用する教員数を初めて上回った
としている。
また、半数以上の教員は、新型コロナウイルス禍が講義の構成に何らかの影響を及ぼしたと回答した。その他の主な結果は以下の通り。
- 教員の65%は、パンデミックによる変更が教育の質に悪影響を及ぼしたと回答したのに対し、パンデミックによる変更が教育の質の向上
に繋がったと回答したのは15%のみ。 - パンデミックは教員が使用した教材にも影響を及ぼしており、電子書籍を使用した教員の割合は、前学年度の53%から62%に増加。
- 「ブラックボード」や「ムードル」などといったオンライン学習管理システムを使用した教員の割合は、前学年度の78%から84%に増加。
- 紙媒体の教材を使用したと回答した教員の割合は、2015-2016学年度の93%、2018‐2019学年度の86%からさらに減少して77%のみ。
- 約25%の教員は、従来の紙媒体教材を好み、20%はアクセスコードなどのオンライン要素を含む紙媒体の教材を好むと回答。
2月24日
Inside Higher ED, More Professors Ditch Print: Outcomes for 2008 Bachelor’s Degree Recipients 10 years After Graduation
地域 | 北米 |
国 | アメリカ |
取組レベル | 大学等研究機関レベルでの取組 |
大学・研究機関の基本的役割 | 教育 |
統計、データ | 統計・データ |