【ニュース・アメリカ】2019-2020学年度の米国大学留学生数、前学年度比1.8%減ながら、5年連続で100万人超

 

 
国務省教育文化局国際教育研究所(IIE)は11月16日、報告書「2020年国際教育交流オープンドア報告書」を発表した。

 
これによると、2019-2020学年度の米国大学留学生数は107万5,496人で、前学年度比1.8%減ではあったものの、5年連続で100万人以上の
留学生が米国で学んだという。また、新規留学生数は前学年度比0.6%減で、それまでの2年連続7%減からはやや回復し、留学生が米国高等
教育機関に在籍する学生全体に占める割合は5.5%であった。主な結果は以下の通り。
 

  • 米国大学で学ぶ留学生の出身国は中国が最多の約37万2,000人で、中国人留学生数は16年連続で増加。これは、大学院留学生の増加
    (3%増)及び、オプショナルプラクティカルトレーニング(OPT)プログラムの下で滞在する学生の増加(2%増)が大きな要因。
    2番目に多いのはインド出身学生(19万3,124人、4%減)。
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  • 前学年度から留学生数増加率が最大であったのはバングラディシュ出身学生(7%増)で、以下、ブラジル(4%増)、ナイジェリア
    (3%増)が続く。逆に減少率が最大であった国はサウジアラビアで17%減。
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  • 米国で学ぶ留学生の52%は、工学、数学・コンピュータ科学、物理・生命科学、医学、農学などといったSTEM分野を専攻。留学生が占める割合が最大の専攻分野は工学の20.5%で、2番目は数学・コンピュータ科学専攻。
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  • 2018-2019学年度に留学プログラムに参加した米国人学生は34万7,099人(前学年度比1.6%増)で、10年連続で増加。このうち31%は
    人種・民族的マイノリティグループに属する学生で、20年前の15%からは増加したものの、米国人大学生全体にマイノリティ学生が占める
    割合(45%)を大きく下回る。
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  • 米国人学生の留学先は、全体の56%に相当する約19万3,000人が欧州に留学し、前学年度から3%増。2番目に多かったのはラテンアメリカ・
    カリブ諸島の14%。3番目はアジアの約12%で前学年度比6%増。これは、韓国への留学者16%増、日本への留学者5%増などが主な要因。
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  • 2020年秋学期に米国大学に在籍する留学生数は、新型コロナウイルス感染症パンデミックの影響を受けて前年同期比16%減。

 
なお、本報告書の主なデータは、こちら からダウンロード可能。

 
11月16日


International Educational Exchange: United States Hosts Over 1 Million International Students for the Fifth Consecutive Year


地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 教育
統計、データ 統計・データ