【ニュース・アメリカ】2019年秋学期の大学院留学生出願者・入学者数、2016年秋学期以降初めて増加

 
 米大学院協議会(Council of Graduate Schools:CGS)は、2019年秋学期の大学院留学生の出願・入学状況に関する報告書「留学生による大学院出願及び入学:2019年秋学期(International Graduate Applications and Enrollment: Fall 2019)」を発表した。

 
 これによると、2019年秋学期に向けた留学生による米国大学院出願数は前年同期比3%増、入学者数は同4%増であった。留学生出願者数・入学者数が前年から増加したのは、2016年秋学期以来初となる。

 
 また、留学生大学院入学者の75%は修士課程・修了証課程、25%が博士課程に入学し、この割合は前年とほぼ同じであった。その他の主な結果は以下の通り。

  • 出願者数・入学者数の増加は、主に、修士課程・修了証課程への出願者数(3%増)・入学者数(4%増)の増加によるもの。
  • 研究活動が非常に盛んな博士課程大学(R1)及び修士課程大学(M1-3)では、全領域において出願者数・入学者数が増加したのに対し、研究活動が中~高程度の博士課程大学(R2 & R3)では、博士課程入学者数が前年比6%減。
  • 国別で見ると、出願者数・入学者数ともに、中国及びインド出身の学生が占める割合が最大。中国人留学生の2019年秋学期出願者数・入学者数は、前年同期比3%増。
  • アフリカ・サハラ以南諸国出身の留学生による米国大学院への出願者数は前年比11%増で、入学者数は同22%増。また、メキシコからの留学生は、出願者数・入学者数ともに2年連続で減少した後に、出願者数は前年比4%増で、入学者数は同10%増。
  • 専攻分野別で見ると、2019年秋学期出願者数は、前年同期と比較して、芸術・人文科学6%増、衛生科学7%増、数学・コンピュータ科学7%増、生物・農科学14%増。これに対し、工学は2%減で、ビジネスも3%減。一方、入学者数の増加率が高かった分野は、数学・コンピュータ科学(11%増)、社会・行動科学(11%増)、生物・農科学(10%増)など。

 
なお、本報告書は、こちらからダウンロード可能。
 


Council of Graduate Schools: 
International Graduate Application and Enrollment Rates Increase at U.S. Institutions After Two Consecutive Years of Decline

 
2月11日

地域 北米
アメリカ
取組レベル 政府レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 教育
人材育成 入試・学生募集
統計、データ 統計・データ