【ニュース・アメリカ】2019年度の連邦助成研究開発センターにおける研究開発支出、前年度比7.4%増の約230億ドル

 

 
米国科学財団(NSF)傘下の米国科学工学統計センター(NCSES)は11月19日、報告書「連邦政府出資研究開発センターにおける研究開発費は
2010年以来最大の増加
」を発表した。

 
これによると、全米42カ所の連邦政府出資研究開発センター(FFRDC)は、2019年度に研究開発費約230億ドルを支出し、前年度比7.4%増
であった。また、2014年度~2019年度の間に、FFRDCによる研究開発支出は年間平均3.4%増となっている。主な結果は以下の通り。

 

  • 2019年度のFFRDC研究開発支出の約98%(223億ドル)は、連邦政府が資金を提供。政府以外の財源による支出は合計約3億9,860万ドルで、企業資金が1億8,060万ドル、非営利機関資金が4,820万ドル、州・地方政府資金が5,120万ドルなど。
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  • FFRDC研究開発支出の約91%は、エネルギー省(114億ドル、51.1%)国防総省(50億ドル、22.6%)米航空宇宙局(290億ドル、12.9%)、及び、厚生省(10億ドル、4.7%)の4省庁が拠出。
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  • 36のFFRDCで2019年度の研究開発費が前年度を上回り、このうち15センターでは増加率が10%以上。
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  • 2019年度の研究開発費が10億ドル以上であったFFRDCは9センターで、内訳は、NASAジェット推進研究所(JPL)、エネルギー省傘下
    の国立研究所5機関、国防総省傘下の研究所3組織。
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  • 2019年度の研究開発費が最大であったFFRDCはサンディア国立研究所で約34億ドル。
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  • 研究の種類別にみると、基礎研究が約20%で、応用研究と実験的開発がそれぞれ約40%。

 
11月19日


National Center for Science and Engineering Statistics: 
R&D Spending at Federally Funded R&D Centers Increased by Largest Amount Since 2010


地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 研究
研究支援 研究助成・ファンディング