米国州政府許可互恵協定協議会(National Council for State Authorization Reciprocity Agreements:NC-SARA)は2月27日、高等教育遠隔教育在籍状況をまとめた報告書「NC-SARA2019年データ報告書 ~在籍状況と州外学習登録(NC-SARA 2019 Data Report: Enrollment & Out-Of-State Learning Placements)」と関連データセットを発表した。
これによると、2019年に遠隔教育プログラムのみに登録したNC-SARA加盟大学の学生は約130万人で、2018年から5%増となった。また、州内大学の遠隔教育プログラム登録者数は150万人を超え、NC-SARA加盟大学での遠隔教育登録者数は、全米で約280万人となった。主な結果は以下の通り。
- 報告のあった遠隔教育登録者全体の53.2%(約149万人)は、公立大学プログラムに登録。また、公立大学遠隔教育登録者の大半(120万人)は、在住する州内大学のプログラムに登録。
- 私立非営利大学の遠隔教育プログラム登録者は全体の29.8%(83万6,644人)。私立非営利大学遠隔教育登録者の大半(56万9,364人)は、州外大学のプログラムに登録。
- 営利大学の遠隔教育プログラム登録者は全体の16.9%(47万5,505人)。また、先住民部族大学2校のプログラムに501人が登録。
- 営利大学遠隔教育登録者数は、2018年からは微増したものの、2017年と比較すると約10万人減少。
- 公立大学遠隔教育登録者数が最大であるのはメリーランド大学グローバルキャンパス(University of Maryland Global Campus)で、4万7,000人以上が登録。アリゾナ州立大学(Arizona State University)の3万6,785人、パデュー大学グローバル(Purdue University Global、イリノイ州)の3万61人がこれに続く。
- 私立非営利大学遠隔教育登録者数が最大であるのはウエスタンガバナーズ大学(Western Governors University、ユタ州)で、12万876人が登録。
なお、本報告書は、こちらからダウンロード可能。
National Council for State Authorization Reciprocity Agreements:
New Data Confirms Growing Demand for Distance Education Programs
2月27日