米国科学工学統計センター(NCSES)は10月28日、報告書「2019年度に民間非営利研究機関向けに拠出した連邦研究開発費は総額83億ドル」を発表した。これによると、2019年に連邦政府が拠出した民間非営利研究機関研究開発費は総額83億ドルで、これまで過去最高であった2010年度の拠出総額81億ドルを上回った。
また、現在の貨幣価値に換算すると、2019年度の民間非営利研究機関連邦研究開発費は、2000年度の35億ドルから135%増となった。さらに、インフレ調整後は、2019年度の民間非営利研究機関連邦研究開発費は74億ドルで、2000年度の45億ドルから63%増となった一方、2010年度の85億ドルからは12%減となった。主な結果は以下の通り。
- 省庁別に見ると、国立衛生研究所(NIH)を含む厚生省が全体の66%に相当する55億ドル、国防総省が同20%に相当する16億ドルを拠出。
- 受給額が最多であった非営利機関は、財務省傘下の患者主体のアウトカム研究信託基金 が資金を拠出する 患者主体のアウトカム研究所 の5億7,800万ドル。厚生省・国防総省・米国科学財団(NSF)が資金を拠出するマサチューセッツ総合病院の5億1,600万ドルがこれに次ぐ。
10月28日
NCSES: Federal Obligations for R&D to Private Nonprofit Institutions Totaled $8.3 Billion in FY 2019
地域 | 北米 |
国 | アメリカ |
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