国際教育研究所（Institute of International Education：IIE）と国務省（Department of State）教育文化局（Bureau of Educational and Cultural Affairs）は11月18日、「2019年オープンドア国際教育交流報告書（2019 Open Doors Report on International Educational Exchange）」を発表した。

 
これによると、2018-19学年度に米国大学に在籍した留学生総数は、前学年度から0.05％増の109万5,299人で、4年連続100万人を超え、過去最高となったことが判明した。

 
また、留学生による2018年の米国経済への貢献は447億ドルで、前年比5.5％増となった。主な結果は以下の通り。

• 留学生全体に占める割合が最も高いのは、10年連続して中国人留学生で、2018-19学年度に米国大学、大学院、非単位取得プログラム、及び、オプショナルプラクティカルトレーニング（optional practical training：OPT）に在籍した中国人留学生数は合計36万9,548人（前学年度比1.7％増）。以下、インド（20万2,014人、2.9％増）、韓国（5万2,250人、4.2％減）、サウジアラビア（3万7,080人、16.5％減）、カナダ（2万6,122人、0.8％増）からの留学生が続く。
• 留学生数の前年度比増加率が高かった国は、バングラデシュ（10.0％増）、ブラジル（9.8％増）、ナイジェリア（5.8％増）、パキスタン（5.6％増）など。
• 2018-19学年度の米国大学留学生の51.6％はSTEM分野を専攻。また、数学・コンピュータ科学専攻学生数は前学年度比9.4％増で、ビジネス・経営学専攻学生数を上回る。
• 留学生全体の21.1％は工学専攻で、前学年度に引き続き最大の割合。
• 2018-19年度に初めて米国大学に留学した学生数は、前学年度から0.9％減。
• OPTに参加する学生数は、前学年度比9.6％増の22万3,085人。非単位取得プログラム在籍学生数は、同5.0％減の6万2,341人。学士課程在籍学生数は、同2.4％減の43万1,930人。大学院在籍学生数は、同1.3％減の37万7,943人。
• 2017-18学年度に単位取得可能な留学プログラムに参加した米国人学生は34万1,751人で、前学年度比2.7％増。留学先上位5カ国は、英国・イタリア・スペイン・フランス・ドイツ。但し、日本（12.4％増）、ギリシャ（20.0％増）、オランダ（15.4％増）、イスラエル（11.9％増）、アルゼンチン（11.2％）への留学生数が二桁増。

なお、同報告書の内容のプレゼンテーション資料は、こちらからダウンロード可能。
 

Institute of International Education：　Number of International Students in the United States Hits All-Time High