【ニュース・アメリカ】2018-19学年度に大学生が費やした必須教材費、平均415ドルで前学年度から14%減(7月24日)

米国大学書店協会(National Association of College Stores:NACS)は7月24日、米国及びカナダの大学生を対象とした年次調査報告書「学生ウォッチ ~教材に対する態度と行動:2018-19学年度報告書~(Student Watch™: Attitudes and Behaviors toward Course Materials: 2018-2019 Report)」を発表した。
 
本調査は、米国20州とカナダ2州に所在する大学合計41校に在籍する学生約2万人からの回答に基づいて作成されたもので、これによると、大学生が2018-19学年度に費やした必須教材費は、平均415ドル(9品目)で、前学年度の484ドル(9品目)から14%減となり、2008年の701ドルからは41%減であることが明らかにされた。
 
また、必須教材費に加え、技術費・学用品代としてさらに527ドルを支払ったとしている。主な結果は以下の通り。

  • 教材を購入・賃借・借用する学生数は2014年以降安定しており、2019年春学期には、学生の83%が教材を購入、44%が賃借、15%が借用。また、2018-19学年度の教材購入者のうち、79%は所属大学の大学書店を利用。
  • 学生の89%は、何らかの無料教材を利用したと回答。但し、入手方法は様々。また、2019年春学期には、学生の22%が無料教材をダウンロードしたと回答し、2016年春学期から100%増。
  • 紙媒体による教材を好む学生の割合は2019年には26%で、2016年秋学期から21ポイント減。次に多いのは、デジタル教材を含む紙媒体教材を好む学生の21%で、全体の47%は何らかの紙媒体様式の教材を好む。
  • 学生の36%は、授業初日には教材を用意していなかったと回答。これは価格が理由ではなく、教材が履修した講座に本当に必要か否かを見極めることが主な理由。

 

National Association of College Stores: NACS Report Shows 14% Decrease in Spending on College Course Materials

地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 教育
学生の経済的支援 学費
統計、データ 統計・データ