【ニュース・アメリカ】2018-19学年度の米国大学教員給与、インフレ率を勘案すると前学年度からほぼ横ばい

 
米国大学教授協会(American Association of University Professors:AAUP)は、2018-19学年度の米国大学教員の給与に関する調査結果を発表した。これによると、フルタイム教員の平均給与は、前学年度から2%増であったが、インフレ率が1.9%であったことから、実質的にはほぼ横ばいとなった。
 
主な結果は以下の通り。

  • 2018-19学年度の女性フルタイム教員の給与は、男性フルタイム教員の給与の81.6%。
  • フルタイム教員の給与は高等教育機関の種類及び職級によって異なり、例えば、私立独立大学博士課程教授の平均給与は約19万6,000ドルであるのに対し、宗教関連大学学士課程の助教の平均給与は約6万1,000ドル。
  • 全般的なフルタイム教員の昇給率は、私立大学が平均2.2%であるのに対し、公立大学は1.8%。
  • 回答大学全体で、3単位の講座1件を担当するパートタイム教員の平均給与は3,894ドル。しかし、宗教関連私立大学学士課程では2,925ドルであったのに対し、宗教関連私立大学博士課程では全体の最高の5,858ドルと格差大。
  • 学長の給与は、最高位の教員の給与の3~4倍で、2018-19学年度の学長給与中央値は、最低のコミュニティカレッジで約20万ドル、最高の私立独立大学では約70万ドル。

 
なお、本調査結果データは、「American Association of University Professors」(PDF:105.42KB)のサイトからダウンロード可能。
 
2019年4月10日
 
American Association of University Professors:Full-Time Faculty Salaries Barely Outpace Inflation for Third Consecutive Year
 

地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 研究
人材育成 研究者の雇用
レポート 海外センター