米国大学教授協会（American Association of University Professors：AAUP）は2019年5月9日、「2018－19学年度専門的職業経済事情年次報告書（The Annual Report on the Economic Status of the Profession, 2018-19）」を発表した。
 
本報告書は、2018－19学年度AAUP教員給与調査（2018–19 AAUP Faculty Compensation Survey）の結果をまとめたもので、米国大学952校に所属するフルタイム教員38万人以上と、大学約360校のパートタイム教員6万4,000人超のデータに基づいて作成された。
 
これによると、2018－19学年度のフルタイム教員の給与は、前年度比2％増であったが、インフレ率が1.9％であったことを勘案すると、大学教員の給与はほぼ横ばいであった。また、3単位の講座を担当するパートタイム教員の平均給与は3,894ドルであるものの、大学により大きな差がみられたという。さらに、2017－18学年度と2018－19学年度に同じ大学での勤務を継続した教員は、年収増加率が平均3.1％で、特に、前学年度に助教もしくは講師であった教員の昇給率が高いことが明らかになった。
 
なお、本報告書は、「The Annual Report on the Economic Status of the Profession, 2018–19」（PDF：222.89KB）からダウロード可能。
 

2019年5月9日
 
American Association of University Professors： Annual Report on the Economic Status of the Profession