【ニュース・アメリカ】2017-18学年度に大学学士課程に在籍した学生の70%、学費を支払うために何らかの学資援助を利用

 
教育省傘下の米国教育統計センター(NCES)は、学資援助に関する最新データ報告書を発表した。これによると、2017-18学年度に大学学士課程に在籍した学生の70%は、学費を支払うために何らかの学資援助を利用したことが明らかになった。また、約60%が連邦学資援助を利用し、44%は低所得層学生対象の連邦奨学金「ペルグラント」を受給した他、39%は連邦学資ローンを利用したことが判明した。

 
その他の主な結果は以下の通り。 なお、これらのデータには、民間金融機関からのローンは含まれない。

  • 大学生では、70%が何らかの学資援助を受け、62%が返済不要の奨学金を受給し、39%が学資ローンを利用。また、7%が働きながら学ぶ学生対象のワークスタディ助成を受給し、3%が連邦政府から退役軍人向けの教育給付金を受給。さらに5%の学生の保護者が連邦直接プラスローンを利用。
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  • 大学院生の場合、58%の学生が何からの学資援助を受け、41%が学資ローンを利用した一方、返済不要の奨学金を受給した学生は26%のみ。
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  • 大学生の59%が連邦学資援助、25%が州政府学資援助、25%が在籍大学支給の学資援助を受給。
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  • 大学生が受給する学資援助額は1人当たり平均1万3,000ドル。返済不要の奨学金が平均8,300ドルで、学資ローン利用額が平均6,800ドル。退役軍人対象の連邦教育給付金は1人当たり平均1万5,200ドル。
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  • 大学院生が受給する学資援助額は1人当たり平均2万3,800ドルで、学資ローン利用額が平均2万4,800ドル。
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  • 州別に見ると、学資援助を受給した学生の割合は、最低のハワイ州で52%であったのに対し、最高のノースカロライナ州では87%。
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  • 州政府学資援助を受給する学生の割合が最も低い州はアリゾナ州の2.5%で、最も高い州はケンタッキー州の50%。
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  • 学生1人当たりの連邦学資ローン平均利用額が最も低いのはウィスコンシン州の6,000ドルで、最も高い州はアリゾナ州の7,500ドル。また、大学生1人あたりの学資援助受給額が最も低いのはユタ州で、平均8,300ドル。

本報告書は、こちら からダウンロード可能。

 
2021年9月16日


National Center for Education Statistics: Seventy percent of all undergraduates received some type of financial aid in 2017–18


地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 教育
学生の経済的支援 学費