【ニュース・アメリカ】2017年の米国大学への寄付金、前年比6.3%増の436億ドルで1957年以降最高

 
教育支援委員会(Council for Aid to Education:CAE)は2018年2月6日、2017年の米国大学への寄付に関する年次調査「教育への任意支援調査(Voluntary Support of Education (VSE) survey)」の結果を発表した。
 
これによると、2017年の米国大学への寄付総額は、前年比6.3%増の436億ドルで、CAEが同調査を開始した1957年以降の最高額となった。また、寄付金額が高額であった大学上位20校への寄付金合計は122億3,000万ドルで、寄付総額の28.1%を占めていることや、同じ20校への2016年の寄付金合計110億7,000万ドルを上回ったことが明らかにされた。
 
主な結果は以下の通り。

  • 寄付金額が最高であったのはハーバード大学(Harvard University、マサチューセッツ州)の12億8,000万ドルで、以下、スタンフォード大学(Stanford University、カリフォルニア州)の11億3,000万ドル、コーネル大学(Cornell University 、ニューヨーク州)の7億4,350万ドルが続く。
  • 卒業生による寄付は前年比14.5%増で、卒業生でない個人からの寄付は同4.5%増。2016年は、これらの寄付は、2015年と比較してそれぞれ8.5%減と6%減であった。個人による寄付の増加は、株式市場が好調であることが原因と分析されている。
  • 企業による寄付は、2016年とほぼ同レベルであったのに対し、財団からの寄付は前年比5.5%増で、その他の団体からの寄付も同3.1%増。
  • 財団からの寄付は、大学への寄付総額の30.1%を占めて最大。卒業生による寄付がこれに続き、全体の26.1%。
  • 寄付金を利用した支出は、大学による支出全体の約10%で、2000年の15.7%をピークに減少傾向。

 
なお、本調査結果に関するCAEのプレスリリースは、「Colleges and Universities Raised $43.60 Billion in 2017」(PDF:454.6KB)からダウンロード可能。
 

2018年2月6日
 
Council for Aid to Education:Colleges and Universities Raised $43.60 Billion in 2017
 

地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
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