【ニュース・アメリカ】2017年に米国大学で科学工学博士号を取得した外国出身者、71%は卒業後も米国に留まって就職

 
米国科学財団(NSF)傘下の米国科学工学統計センター(NCSES)は、出生地が米国以外の科学工学労働力が増大し、2017年には、米国で科学工学関連職に就く学士号以上の学位を保有する労働者約680万人の約3分の1が外国出身者であるとのデータを発表した。また、これらの米国外出身の科学工学労働者の多くは米国で訓練を受けており、例えば、2017年に米国大学で付与された博士号の約3分の1は、非移民ビザ保有者に対するものであった。これらの科学工学博士号取得者の71%は卒業後も米国に留まって就職し、30%は市民権または永住権を取得しているという。その他の主な結果は以下の通り。

  • 科学工学博士号取得後も米国に留まって就職した外国出身者のうち、63%は博士号を取得した専攻分野で就職し、19%は専攻分野以外の科学工学分野で就職。この割合は、米国市民権・永住権保有者ではそれぞれ58%と12%。
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  • 博士号を取得した分野で就職した外国出身の科学工学労働者を専攻分野別で見ると、数学・コンピュータ科学専攻者が82%と最も高く、最低は物理科学専攻者の51%。

     

  • 科学工学博士号取得後も米国に留まって就職した外国出身者の約53%と、米国市民権・永住権を保有する科学工学博士号取得者の50%は、従業員数2万5,000人超の大企業に就職。
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  • 科学工学博士号取得後も米国に留まって就職した外国出身者の約64%は、2017年に主に研究開発、機器・プロセス・構造・モデルの設計などに従事したのに対し、米国市民権・永住権保有者では約44%。

 
2021年8月19日


National Center for Science and Engineering Statistics: 
Where Are They Now? Most Early Career U.S.-Trained S&E Doctorate Recipients with Temporary Visas at Graduation Stay and Work in the United States after Graduation


地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 研究
人材育成 学生の就職
統計、データ 統計・データ