【ニュース・アメリカ】2016年秋学期入学の米国大学院生、修士課程進学者数が着実に増加

米大学院協議会(Council of Graduate Schools:CGS)は2017年9月28日、米国大学院の在籍者数・新入生数・出願者数・学位付与数の推移に関する報告書「大学院在籍者数及び学位:2006年~2016年(Graduate Enrollment&Degrees: 2006-2016)」を発表した。

 

これによると、修士課程では、出願者数・新入生数・学位付与数が着実に増加しており、2015~16学年度に付与された学位の82.5%は修士号であったという。また、2015~16学年度の修了証取得課程在籍者数は、2014~15学年度から11.8%増加しており、短期間で取得可能な資格の価値に対する認識が高くなりつつあることが明らかになった。さらに、マイノリティグループの大学院新入生数の増加率は、2年連続で白人学生よりも高くなっており、米国籍・永住権を保有する2016年秋学期の大学院新入生の約23.4%はマイノリティ学生で、内訳は、米国先住民・アラスカ先住民0.5%、黒人・アフリカ系11.8%、ハワイ先住民・太平洋諸島出身者0.2%、ヒスパニック・ラテン系10.9%であった。一方、留学生数については、前年同期から0.9%減少しており、これは2003年以来初めての減少となった。

その他の主な結果は以下の通り。

  • 2016年秋学期の大学院新入生数は52万2,131人で、5年連続で増加。このうち女子学生は全体の58.1%。同学期入学出願総数は220万件超で、修了証・教育専門職・修士・博士課程入学希望者に対し、合計90万3,000件の合格通知を送付。
  • 出願者数が最多であった専攻分野は、工学(32万2,120件)、ビジネス(27万7,060件)、健康科学(27万6,886人)など。また、前学年度からの出願者数増加率が最大であった専攻分野は、数学・コンピュータ科学(5.5%増)、物理・地球科学(5.0%増)、ビジネス(3.2%増)、生物・農業科学(3.1%)など。
  • 芸術・人文系専攻の出願者数は、前学年度から6.2%減少。
  • 2016年秋学期大学院入学者の83.4%は、修士号もしくは大学院修了証取得課程に入学。

Council of Graduate Schools:Healthy Growth in Master’s Enrollment Continues at U.S. Graduate Schools(報告書PDFあり)

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