【ニュース・アメリカ】2016年の民間研究開発費、前年比5.3%増の3,750億ドル

 
米国科学財団(National Science Foundation:NSF)傘下の米国科学工学統計センター(National Center for Science and Engineering Statistics:NCSES)は、2016年の米国内での企業による研究開発費に関する報告書「2016年に企業は米国内で研究開発費に3,750億ドルを投入(Businesses Spent $375 Billion on R&D Performance in the United States in 2016)」を発表した。
 
これによると、2016年の米国における企業による研究開発費は、2015年から5.3%増の3,750億ドルであったことが明らかにされた。このうち、企業が自社資金を投入したものは3,180億ドルで、2015年から7%増となった。一方、自社資金以外から投入されたものは570億ドルで、2015年の590億ドルをやや下回った。また、3,750億ドルの内訳は、基礎研究250億ドル(7%)、応用研究610億ドル(16%)、開発2,890億ドル(77%)で、2015年と類似した内訳であった。
 
さらに、外部からの資金源で最大であったのは連邦政府で、570億ドルのうち240億ドルを占め、外国企業の180億ドル、他の米国企業の140億ドルがこれに続いた。
 
その他の主な結果は以下の通り。

  • 連邦政府の中では国防総省からの拠出が160億ドルで最も多く、このうち、92%に相当する130億ドルは航空宇宙製品・部品、50億ドルは専門・科学・工学サービス、40億ドルはコンピュータ・電子製品に拠出。
  • 2016年に研究開発事業を実施した、もしくは研究開発事業に投資を行った企業は、米国内で1,930万人を雇用し、このうち約150万人(8%)が研究開発関連業務に従事。
  • 米国内での従業員数250~2万4,999人の企業による研究開発費が全体の53%を占め、研究開発事業を実施した、もしくは研究開発事業に投資を行った企業の従業員の46%と、米国内で研究開発事業に従事する従業員の26%を雇用。これに対し、従業員数2万5,000人以上の大企業による研究開発費は全体の36%、従業員5~249人の中小企業による研究開発費は全体の11%。
  • 2016年に研究開発事業を実施した、もしくは研究開発事業に投資を行った企業による国内純売上高は9兆ドル。

なお、本報告書は、以下からダウンロード可能。
NCSES(PDF:178.76KB)
 
2018年10月12日
 
National Science Foundation:Businesses spent $375 billion on R&D performance in US in 2016

地域 北米
アメリカ
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