【ニュース・アメリカ】2016年に米国大学から付与された研究博士号の数、過去最高であった2015年を僅か5件下回る

 
研究学位取得者に関する全国調査「博士号取得調査(Survey of Earned Doctorates:SED)」によると、2016年に米国大学から付与された研究博士号は5万4,904件で、過去最高であった2015年を僅か5件下回るだけであったことが明らかとなった。
 
本調査が提示する主な結果は以下の通り。

  • 専攻分野別では、生命科学が全体の約23%を占めて最多で、工学の17%、心理学及び社会科学の16.5%がこれに続き、人文科学・芸術学全般が全体の10%。
  • 大学院入学から博士号取得までに要する期間は、過去20年間で全専攻分野において短縮されているものの、非科学工学(S&E)分野専攻者による博士号取得に要する期間がS&E専攻者を上回る傾向は変わらず。
  • 米国市民権・永住権保有者に付与されたS&E博士号の数は、2015年から2%増で2006年からは39%増。一方、一時滞在ビザ保有者では、2015年から2%増で2006年からは20%増。
  • 2006年~2016年の間に一時滞在ビザ保有者に付与されたS&E博士号の数は、10カ国出身者が全体の71%を占め、中国・インド・韓国の上位3カ国出身者に付与された博士号が全体の54%。
  • 男女別で見ると、2002年以降に博士号を取得した米国市民権・永住権保有者は、女性が男性を僅かに上回る一方、一時滞在ビザ保有者では全体の30%が女性。
  • 1996年~2016年の間に、S&E分野で博士号を取得した女性の数は84%増。
  • 2006年~2016年の間に博士号を取得した米国市民権・永住権を保有する黒人・アフリカ系米国人の数は32%増。また、同期間に、ヒスパニック・ラテン系米国人が博士号取得者全体に占める割合は67%増。

 
なお、本報告書は、「DOCTORATE RECIPIENTS FROM U.S. UNIVERSITIES」(PDF:697.9KB)からダウンロード可能。

 

2018年4月3日
 
National Science Foundation:Number of doctorates awarded by US institutions in 2016 close to all-time high

 

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