【ニュース・アメリカ】2015年に高校を卒業したSAT試験受験者、総数は過去最高ながら試験結果は全科目において前年卒業者よりも低下

非営利教育機関のカレッジボード(College Board)は2015年9月3日、同機関が提供する各種試験の結果をまとめた年次報告書「2015年カレッジボード・プログラム結果(2015 College Board Program Results)」(URL1)を発表した。これによると、2015年に高校を卒業した大学進学適性試験のSAT試験受験者数は170万人で、2014年卒業者の167万人を上回り、過去最高となったことが明らかにされた。また、受験者全体の25.1%が受験料免除措置を受けており、前年卒業者の23.6%を上回った。一方、試験結果を前年卒業者と比較すると、「読解力」で2点減、「数学」で2点減、「文章力」で3点減の合計7点減であることが明らかになった。さらには、試験結果を人種別で比較すると、アジア系米国人学生及び白人学生の平均点は、3教科とも500点を大きく上回っているのに対し、それ以外の人種グループは、いずれの科目においても平均点は400点台半ばが多く、人種間での格差は縮小されていないことも明らかにされた。この他、3科目の合計点の平均を2006年の結果と比較したところ、結果が向上しているのはアジア系米国人のみで、それ以外の人種グループはいずれも低下していることが判明した。

URL1: https://www.collegeboard.org/program-results
URL2: https://www.collegeboard.org/releases/2015/annual-results-reveal-largest-most-diverse-group-students-take-psat-sat-ap

地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
人材育成 入試・学生募集
統計、データ 統計・データ