高校卒業資格に相当する一般教育終了検定(GED)を運営するGED試験サービス(GED Testing Service)は2018年2月21日、2014年にGEDプログラムが強化されてから、GED合格者による大学進学者の割合が増加し、GED合格後、大学に進学するまでの期間が短縮され、大学の修了証・学位取得プログラムに向けた準備度が高くなったとの調査結果を発表した。
同調査は、
- ①GED合格者の45%は、合格後3年以内に大学の修了証・学位取得プログラムに進学、
- ②GED合格者の35%は、合格後1年以内に大学に進学、
- ③大学に進学したGED合格者の90%は、最初の学期が終了後、次の学期も続けて在籍、
などを明らかにしている。
GED試験サービス会長のランディー・トラスク氏(Randy Trask)は、2014年以前の在籍率が29%であったことと比較し、在籍率90%という成果に対する喜びを表明した。
また、GED合格者がよりスムーズに大学に進学することができるようにするために、GED合格者に対し、「GED大学準備(GED College Ready)」スコアもしくは「GED大学準備プラス単位(GED College Ready + Credit)」スコアを取得できるようにした。このうち、「GED大学準備」スコアは、大学レベルの授業を受講する準備度を提示し、クラス分け試験やリメディアル授業を受けることなく、大学レベルの授業に登録できるようにするものである。
一方、「GED大学準備プラス単位」スコアは、大学レベルのスキルと知識を保有することを提示するもので、最高10単位時間が認められる。但し、2014年以降、GEDの合格率が向上する一方で、GED受験者数が半数以下に減少している点が懸念されている。
2018年2月21日
GED Testing Service:GED® GRADUATES MAKE SIGNIFICANT GAINS IN COLLEGE ENROLLMENT AND PERSISTENCE
Education Week:GED Passing Rates Rise, But Fewer Students Take Exam After Redesign