米国科学財団（National Science Foundation：NSF）傘下の米国科学工学統計センター（National Center for Science and Engineering Statistics：NCSES）は2015年8月20日、2013年の民間研究開発活動に関する報告書「2013年の企業による米国内での研究開発活動費は前年比6％超増の3,230億ドル（Business R&D Performance in the United States Increases Over 6% to $323 Billion in 2013）」（URL1）を発表した。これによると、2013年に民間企業が米国内で実施した研究開発費全体は3,230億ドルで、2012年の3,020億ドルから6.7％増となったことが明らかにされた。一方、企業研究開発活動への企業外部からの主要な資金提供源は連邦政府で、2013年には290億ドルが投入され、その大半は国防総省（Department of Defense：DOD）から拠出された。また、民間企業が米国内で実施した研究開発費を業界別に見ると、化学薬品・機械・コンピュータ製品を含む製造業が2,210億ドルと全体の69％を占める一方、製造業以外の業界では、ソフトウエア発行者を含む情報セクタが570億ドルと最多で、専門科学技術サービスの310億ドルがこれに続いた。また、地域別では、カリフォルニア州における研究開発支出が全体の29％と集中しており、ミシガン州（5.4％）、マサチューセッツ州及びワシントン州（共に5.3％）がこれに続いている。

URL1: http://www.nsf.gov/statistics/2015/nsf15329/
URL2: http://www.nsf.gov/news/news_summ.jsp?cntn_id=136026&WT.mc_id=USNSF_51&WT.mc_ev=click