【ニュース・アメリカ】2011年秋学期に2年制大学に入学した学生100万人超のうち、修了証・準学士号取得後に他大学に編入した学生は約6万人のみ

2018年8月7日、米国学生情報センター研究所(National Student Clearinghouse Research Center)は2011年秋学期に2年制大学に入学した学生の編入・学位取得状況を検証した報告書「2018年編入・転学状況(Transfer&Mobility-2018)」を発表した。

 

これによると、2011年秋学期に2年制大学に入学した学生100万人超のうち、修了証もしくは準学士号取得後に他大学に編入した学生は、僅かに6万人程度であることが明らかになった。また、学位を取得することなく他大学に転学したコミュニティカレッジ学生は、35万人超であるという。

 

4年制大学に編入した元コミュニティカレッジ学生は、準学士号を取得していない限り、在籍していたコミュニティカレッジの卒業者数に含まれないことから、多くのコミュニティカレッジでは、準学士号を取得せずに他大学に編入した元在学生に対して、逆編入プログラムを提供して準学士号を付与する取り組みを進めている。

 

この他、4年制大学に入学した学生の他大学への転学率は38.5%で、最初に2年制大学に入学した学生の転学率37.1%をわずかに上回ることや、人種別に見ると、アジア系及び白人学生が2年制大学から4年制大学に編入する割合は、それぞれ49.8%と50.4%であるのに対し、黒人及びヒスパニック系学生では、それぞれ26.5%と32.8%で、人種格差があることも判明している。

 

National Student Clearinghouse Research Center:Transfer&Mobility-2018(報告書PDFあり)

 

Inside Higher ED:Report:Most Transfer Students Leave College Without 2-Year Degree(2018年8月8日付)

地域 北米
アメリカ
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