米国科学財団（National Science Foundation：NSF）の米国科学工学統計センター（National Center for Science and Engineering Statistics）は、2011年度の学術機関の科学工学活動に対する連邦政府拠出に関する報告書「2011年度の大学に対する連邦科学工学拠出は11％減少（Federal Science and Engineering Obligations to Universities and Colleges Drop by 11% in FY 2011）」（URL1）を発表した。本報告書によると、同年度の学術機関1,134組織の科学工学活動に対する連邦拠出は314億ドルで、2010年度の1,219組織に対する353億ドルから11％減となったことが明らかにされた。この減額は、2011年度には「2009年米国再生・再投資法（American Recovery and Reinvestment Act of 2009：ARRA）」による景気刺激資金の配分がなかったためと分析されている。2010年度のARRA資金配分額は51億ドルで、この金額を含めず計算した場合、2011年度の大学向け連邦科学工学拠出額は前年度よりも12億ドル（4.1％）増加することになる。

URL1: http://www.nsf.gov/statistics/infbrief/nsf14309/
URL2: http://www.nsf.gov/news/news_summ.jsp?cntn_id=130888&WT.mc_id=USNSF_51&WT.mc_ev=click