【ニュース・アメリカ】2008年~2014年の間に米国大学を卒業してOPTを許可された留学生数は約70万人

ピュー研究センター(Pew Research Center)は、移民税関捜査局(Immigration and Customs Enforcement:ICE)のデータを分析した結果、2008年~2014年に米国大学に進学した留学生のうち、卒業後、一時的に米国内での労働が許可される「オプショナル・プラクティカル・トレーニング(Optional Practical Training:OPT)」を利用した学生数は約70万人に上ると発表した。また、2015~16学年度に米国高等教育機関に在籍した留学生数は過去最高の100万人超であることから、OPTを利用する留学生数はさらに増加することが予想されている。OPTプログラムの下で米国内で就労した留学生に関する主要な現状は以下の通り。

  • OPTを許可された大学卒業留学生数は、2008年度の2万8,497人から2014年度には13万6,617人に増加。
  • 2008年~2014年にOPTを許可された者の総数は69万6,914人であるのに対し、同期間のH1-B就労ビザ発給数は76万8,214件。
  • OPTを許可された者の49%はSTEM(Science, Technology, Engineering and Mathematics)分野専攻者で、それに次ぐのはビジネス関連分野専攻者。
  • 2012年~2015年のOPTプログラムの下での就職者の割合は、STEM専攻者(73%)が非STEM専攻者(57%)を上回る。
  • 2012年~2015年にOPTを許可され就職した者の57%はインド(7万2,151人)及び中国(6万8,847人)の出身者。
  • 2012年~2015年にOPTの許可を受けたインド・イラン・バングラディシュ・スリランカ出身者のうち、少なくとの70%はSTEM分野専攻者。
  • 2012年~2015年にOPTプログラムの下で就職した者のうち、フォーチュン500に入る大規模な技術企業10社に就職した者は全体の4%のみ。
  • 2012年~2015年にOPTプログラムの下で就職活動を行った者全体の13%は、南カリフォルニア大学(University of Southern California)やコロンビア大学(Columbia University、ニューヨーク州)などを含む大学10校の卒業生で、そのうちの約59%が就職。

2017年5月18日

 

Pew Research Center:More foreign grads of U.S. colleges are staying in the country to work

地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
国際交流 国際化