1997年ノーベル物理学賞受賞者で、スタンフォード大学（Stanford University、カリフォルニア州）物理学及び分子・細胞生理学教授のスティーブン・チュー（Steven Chu）氏は、2019年米国科学振興協会（American Association for the Advancement of Science：AAAS）のプレジデントに就任した。
 
チュー氏は、カリフォルニア大学バークレー校（University of California, Berkeley）で物理学博士号を取得し、2000年にAAASフェローに選出されている。また、オバマ政権下では、2009年から4年以上に亘ってエネルギー長官を務め、エネルギー技術振興と、化石燃料の使用縮小に取り組んだ他、2010年メキシコ湾原油流出事故と2011年東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所事故の際には、科学専門性を活かして対応に貢献した。
 
この他、チュー氏は、ローレンス・バークレー国立研究所（Lawrence Berkeley National Laboratory）ディレクターや、AT&Tベル研究所（AT&T Bell Laboratories）で量子エレクトロニクス研究部門責任者などを歴任している。AAASプレジデントとしての任期は1年間である。
 
2019年2月22日
 
American Association for the Advancement of Science：Nobel Laureate Steven Chu Assumes Term as AAAS President