【ニュース・アメリカ】1学期でもフルタイム登録を行った学生、パートタイム登録のみの学生の学位・資格取得率を上回る

テキサス大学オースティン校(University of Texas at Austin)のコミュニティカレッジ学生関与センター(Center for Community College Student Engagement:CCCSE)は、コミュニティカレッジ学生のフルタイム学生としての在籍とその成果を調査した報告書「たとえ1学期だけでも~フルタイム登録と学生の成功~(Even One Semester:Full-Time Enrollment and Student Success)」を発表した。本報告書は、コミュニティカレッジ28校の学生1万7,085人の成績証明書データを検証したもので、1学期でもフルタイム登録をしたことのある学生の34%が準学士号もしくは修了証を取得しているのに対し、パートタイム登録のみの学生では全体の23%に留まることが明らかにされた。また、大学入学後の最初の学期にフルタイム登録をした学生の77%は2年目も在籍し、38%は学位・資格を取得しており、そうでない学生のそれぞれ64%と31%を上回ることが明らかになった。同報告書は、フルタイム学生による学位・資格取得の割合が高い理由として、新入生オリエンテーションに参加し、学生支援サービスへのアクセスに恵まれていることを一因として挙げている。それ以外の主な結果は以下の通り。

  • フルタイム学生の中で、1学期に15単位を履修する学生が学位・資格を取得する割合は、同12単位を取得する学生よりも6.4ポイント高い。これは、4年制大学ではその差は11ポイント。
  • パートタイム登録のみの学生の30%は、教員やアドバイザーとキャリア計画について話し合ったことがないと回答。一方、常にフルタイム登録をしていた学生では、この割合は19%。

なお、本報告書は、以下よりダウンロード可能。
Center for Community College Student Engagement:Even ONE Semester:Full-Time Enrollment and Student Success[PDF:2.76MB]

 

2017年4月19日

 

Inside Higher ED:Full-Time Finishers

地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
その他 その他
統計、データ 統計・データ