米国国際教育研究所（Institute of International Education：IIE）は2015年11月16日、2015年の大学生の留学状況に関する報告書「2015年オープンドア（Open Doors 2015）」を発表した。これによると、米国大学で学ぶ留学生数は、過去35年間で最大の増加率で、2014-15学年度の留学生数は、前学年度比10％増に相当する8万8,874人増の97万4,926人であったことが明らかにされた。また、2013-14学年度に海外に留学した米国人学生数は、前学年度比5％増で、過去最高の30万4,467人であった。

米国大学で学ぶ留学生を出身国別でみると、学生数増加率の大きな国は、

1位：インド（29.4％増、13万2,888人）

2位：中国（11％増、30万4,040人）

3位：ブラジル

となっている。

留学生数が最多であったのは中国で、インドと中国からの留学生増加数は、留学生全体の増加数の67％に相当し、両国からの留学生数合計は、米国大学で学ぶ留学生全体の約45％を占めたという。一方、2013-14学年度に海外に留学した米国人学生の留学先は、英国が全体の13％と最多で、英国への留学生数は前学年度比6％増の3万8,250人であった。それ以外の欧州諸国、南米諸国への留学生数も大きく増加したが、特に、メキシコ、チリ、ペルーへの留学生数が大きく増加した。

Institute of International Education：IIE Releases Open Doors 2015 Data