【ニュース・アメリカ】黒人居住者中心地域在住の学資ローン利用者が返済不履行となる確率、白人居住者中心地域在住者の約2倍(11月13日)

 
ニューヨーク連邦準備銀行(Federal Reserve Bank of New York)は11月13日、学資ローン利用者の現状に関する調査結果を発表した。これによると、黒人居住者が大半を占める地域在住の学資ローン利用者が返済不履行となる確率は、白人居住者が大半を占める地域在住者のほぼ2倍であることが判明した。

 
また、黒人居住者中心地域在住のローン利用者は、負債額が多額になる傾向がみられることも明らかにされた。主な結果は以下の通り。

  • 学資ローン利用者が居住地域全体に占める割合は、黒人居住者中心地域では23%で、ヒスパニック系居住者中心地域の17%、白人居住者中心地域の14%を上回る。
  • 黒人居住者中心地域では、学資ローン利用者の17.7%が返済不履行に陥っているのに対し、白人居住者中心地域では9%。
  • 2019年9月末時点で、黒人居住者中心地域在住の学資ローン利用者の平均負債総額は3万7,000ドルで、当該地域在住者の2016年の平均年収3万8,000ドルにほぼ匹敵。

Reuters: Black student loan borrowers are defaulting at nearly twice the rate of whites: NY Fed

地域 北米
アメリカ
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