【ニュース・アメリカ】高等教育関係者、トランプ氏の大統領選当選で今後の展望に不安

2016年11月8日に投票が行われた米国大統領選挙では、共和党候補のドナルド・トランプ氏(Donald Trump)が当選した。これを受け、高等教育関係者の多くは、トランプ政権の展望に関し、恐怖といえるほどの不安を抱いている。トランプ氏は、選挙活動中に、「多額の大学基金を保有する大学が基金を学生の授業料の引き下げのために使用しない場合、税制優遇措置を取り消す」「大学は管理職を縮小することにより支出を節約できる」など、連邦政府からの補助金を受給する大学に対し、その更なる責任を求める発言をしていた。この他、留学生に関しては、「テロリズムを輸出する歴史のある地域からの入国者(留学生を含む)に対するビザ手続きを一時的に停止」「国土安全保障省(Department of Homeland Security)と国務省(Department of State)に適切な審査が不可能な地域を調査させ、当該地域からの入国者に対するビザ手続きを停止」などと発言していることから、国際教育関係者は、イスラム教諸国の学生のビザ取得が非常に困難になることや、西洋式教育を希望する学生がカナダやオーストラリアに流出する可能性を懸念している。

 

Inside Higher ED:Trump Victory Jolts Higher Ed

地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
行政機関、組織の運営 政策・経営・行動計画・評価