【ニュース・アメリカ】高等教育機関の専門職者、リーダー職に就くのは全体の38%

 
 大学人事専門職協会(College and University Professional Association for Human Resources:CUPA-HR)は5月6日、高等教育機関の
専門職者を対象に実施した調査結果の年次報告書「2020年高等教育専門職年次報告書(2020 Professionals in Higher Education Annual Report)」
を発表した。

 
 高等教育機関1,114校で396種類の専門職に就く25万4,160人からの回答に基づいて作成された本報告書によると、全体の38%は、所属部署・
学部などで、他の職員を監督したり事業を指示したりするリーダー職に就いていることが明らかになった。

 
 但し、女性及び人種・民族的マイノリティ職員がリーダー職に就く割合は領域によって様々で、例えば、女性は全般的にはリーダー職に
高い割合で就いているものの、運動競技・施設・情報技術などといった専門領域ではその割合が非常に低く、人種・民族的マイノリティ及び
黒人・ヒスパニック系女性にも同様の傾向が見られた。

 
 また、女性及び人種・民族的マイノリティが高い割合でリーダー職に就いている領域は、比較的給与の低い領域であることも明らかになった。
さらに、リーダー職に就く専門職女性は、同等職に就く専門職男性よりも給与が低く、特に、情報技術及び運動競技領域でリーダー職に就く
黒人・ヒスパニック系女性の給与は、同等職に就く白人男性の90%であった。
 

その他の主な結果は以下の通り。

  • 2019-20学年度の高等教育専門職者の給与は、全体で前学年度から平均2.66%増。増加率が最も高かったのは準学士課程を提供する
    高等教育機関で、平均3.05%増。
  • 専門職者数が最多の領域は学務部で、1校当たり平均30人が勤務。また給与が最も高い領域は施設部で、平均給与は7万7,000ドル。
  • 高等教育機関専門職の60%は女性で、人種・民族的マイノリティが占める割合は23%。但し、割合は領域によって異なる。
  • 施設部は、職員の平均年齢が53歳と最も高く、平均在職期間も6年間で最長。

 
なお、本報告書の概要は、こちらからダウンロード可能。
 
5月6日
 


College and University Professional Association for Human Resources: 
CUPA-HR Report Examines Professional Leadership Positions in Higher Education

地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 研究
人材育成 教員の養成・確保