【ニュース・アメリカ】高校生の大学進学・就職準備状況、過去5年間でほぼ変化なし

大学進学準備度評価のための標準試験を運営するACTは2015年8月26日、高校生の大学進学・就職準備状況に関する報告書「2015年大学進学・就職準備状況(The Condition of College & Career Readiness 2015)」を発表した。本報告書は、ACT試験を受験した2015年高校卒業者190万人のデータに基づいて作成されたもので、同試験受験者数は卒業生全体の約60%に相当するという。これによると、ACT試験受験者の40%が受験科目「英語」「数学」「読解力」「科学」の4科目中少なくとも3科目において、ACTが制定する大学準備ベンチマークを上回る得点を獲得しているが、これは過去5年間でほぼ変化がないという。その反面、受験者の31%は4科目のいずれにおいてもベンチマークに到達しておらず、これは過去2年間からは変化なく、2011年及び2012年をやや上回るのみとのことである。これらの結果を受け、ACTは、①教育システムにおいて、基準・カリキュラム・指導法・評価の調整を促進、②生徒の向上度合に基づく教員評価システムを開発し、教員養成・専門性開発プログラムを強化、③生徒のプライバシー及び機密確保のために、生徒のデータの適正な利用を確立、の3点の対策を提案している。

URL1: http://www.act.org/newsroom/u-s-high-school-graduates-showing-little-progress-in-college-readiness/

地域 北米
アメリカ
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